導入事例:株式会社ピーエスシー -ZENMU Virtual Desktop 導入事例-
ピーエスシー -ZENMU Virtual Desktop 導入事例-
モバイルワークの情報漏えい対策で
ZENMU Virtual Desktopを採用
セキュリティソリューションの柱として外販も展開
ITサービス事業者として成長を続ける株式会社ピーエス シー。同社は、セキュリティ事業を支える重要なピースとして 「ZENMU Virtual Desktop」を位置づけている。自社内でも同製品を導入・活用しており、社外に持ち出すPCの全台にインストールし、機密情報の徹底保護に役立てている。
導入前の課題
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経営トップによるセキュリティ徹底強化の号 令の下、持ち出しPCにおける情報漏えいリスクの大幅低減が求められた
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持ち出しPCの情報漏えいリスクを限りなくゼロにすることを目指した
導入後の効果
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情報漏えいリスクのことを心配せずにモバイ ルワーク、在宅勤務を推進することが可能になった
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顧客向けエンドポイントセキュリティソリューションのポートフォリオを拡充・強化することができた
ZENMUの選定理由
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PCのローカルディスクにおいてデータファイルの原本がない状態をつくる革新性
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DaaSなどに比べたランニングコストの安さとセキュリティ強度の高さ
導入の背景
セキュリティの徹底強化に向けて
モバイルワークの情報漏えい阻止が命題に
ピーエスシーは、ハイブリッドクラウドのインテグレーションをはじめ、Webインテグレーション、ITアウトソーシング、IT運用管理、セキュリティソリューションなどのIT系サービスを幅広く提供している企業だ。東京に本社を構えるほか、大阪・名古屋をはじめとする日本各所に支社・営業所・データセンターなどを展開し、626名(2020 年4月1日現在)の人員を擁している。1996年の設立以来、着実にビジネスを成長させ、2020年度(2020年3 月期)における売上げと営業利益についても前年度対比で2ケタ成長を記録している。
そうした同社は現在、テレワーク中心の高効率な働き方を支えるITサービスの強化に力を注ぎ、その一環として「デバイスへの攻撃対策」「ネットワークへの攻撃対策」「脅威の可視化」「クラウド化」「アクセス認証」、そして「機密データ分散化」という6つの対策から成るエンドポイントセキュリティのソリューションを提供している(図)。
「これら6つの対策はテレワークを推進しながら、会社の情報資産(機密情報)をしっかりと守っていくうえで必須の施策と言えるものです。全ての対策が、当社内での活用を通じて有効性を検証・確認した技術をベースにしています」と、ピーエスシー取締役の岡野 太士氏は説明する。
6つの対策のうち「機密データ分散化」に使われているのが
「ZENMU Virtual Desktop」である。この製品を採用した経緯について
岡野氏は次のように話す。
「セキュリティ事業を展開する当社にとって、社内のセキュリティ対策に万全を
期すことは文字通りの経営課題です。 その強化策の一環として、持ち出しPCの
情報漏えいリスクを限りなくゼロに近づけようと考え、ディー・ディー・エス社
の指紋認証ソリューションと共にZENMU製品の採用を決めました。
それがZENMU Virtual Desktopの 外販へとつながったわけです」
株式会社ピーエスシー
取締役
営業兼デリバリー担当役員
岡野 太士氏
導入の決め手
ディスクの暗号化では実現できない
情報漏えい阻止のアプローチを評価
ピーエスシーでは従来、持ち出しPCの情報漏えい対策としてディスクの暗号化などの施策を講じていた。ただし、 ディスクの暗号化ではPCのローカルディスクにデータファイルの原本が残り、PCの盗難・紛失によって情報の中身が読み取られるリスクはゼロにはできない。
「それに対して、ZENMU Virtual Desktopはデータファイルを無意味化したうえで2片に分割し、うち1片をクラウドに格納します。これにより、PCのローカルディスクにはデータファイルの『原本がない状態』が作られ、結果として、PCの盗難・紛失が発生しても、情報が漏えいしてしまう心配はなくなります。その利点に大きな魅力を 感じ、自社内での導入を決めました」(岡野氏)。
ピーエスシーでは、営業担当者やSEなどが持ち出しPCを活用しており、
その台数は300台に上る。同社では 2019年10月ごろから、それら持ち出し
PCへのZENMU Virtual Desktopの導入作業に着手し、翌2020年1月には
300台全台への導入を済ませた。現在は、ZENMU Virtual Desktopが導入
されていないPCは社外に持ち出せないというルールを敷いている。
「PCへのZENMU Virtual Desktopの適用は製品を PCにインストールする
だけで完了しますので展開に手間はかかりません。しかも、同製品の適用で
PC(Windows 10)の操作が大きく変わるわけではなく、秘密分散処理も
フォルダにデータファイルを格納するだけで自動的に行われます。そのため、
モバイルワークの現場では、違和感なく日々の業務が行えているようです」
(ピーエスシー ICT 社内情報システム推進チーム、迫 竜太氏)。
株式会社ピーエスシー
ICT社内情報システム推進
ICT社内情報システム推進チーム
迫 竜太氏
導入の効果
情報漏えいの不安なく在宅勤務の推進が可能に
ZENMU Virtual Desktopの採用により、同社では、 持ち出しPCから情報が漏えいする不安から解放され、新型コロナウイルス感染症対策として部分的に在宅勤務体制へ移行した際も、「慌てて特別な施策を講じることなく、 社員たちに安心してPCを持たせることができました」と 岡野氏は明かす。また、同製品の社内活用を通じて運用のノウハウを得たこともあり、話をこう締めくくる。
「業務用PCにデータを残さないようにするのは、テレワークのセキュリティ対策として必須施策の一つです。 ZENMU Virtual Desktopは、そうした環境を一般的なDaaS(Desktop as a Service)の5分の1から8分の1のコストで実現する画期的なソリューションです。その自社内活用によって実効性を確認できただけではなく、この製品をどう使えば運用管理の負担を最小限に抑えながら、モバイルワークの快適性とセキュリティが両立できるかのノウハウも獲得できています。これにより、ZENMU Virtual Desktop という経済性と安全性に優れた情報漏えい抑止の仕組みを、自信を持ってお客様にお勧めできるようになりました。 当社ではDaaSも提供していますが、 ZENMU Virtual Desktopの採用で、 お客様の多様なご要望により柔軟に対応することが可能になったと感じています」
会社のプロフィール
会社 株式会社ピーエスシー
住所 東京都港区芝公園 2-2-18 オーク芝公園ビル
代表者 代表取締役社長 鈴木 正之氏
従業員数 814名(内657名、事業会社等へ出向)
(2019年3月31日現在)
従業員数 626名(2020年4月1日現在)
業務内容 ITアウトソーシング、Webインテグレーション、クラウド& IDC事業、
IT運用管理、セキュリティソリューション提供